どこがどう変わり、何をどう活かせるのか? 「ポイントがまとまっていてわかりやすい」と評判の西村昌彦税理士が、会社法について行ったセミナーの口語録。 これまでの旧法を参照しながら、現状を振り返らせ、改めて会社法を確認するのにピッタリな一冊。急速な変化に対応するためにはぜひ! |
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次のpointの8(10ページ)ですけれども、これにつきましては、ちょっと特殊なD ESという手続きの話ですので、割愛させていただきたいところですが、少しだけお話を
させていただきます。DESとはデット・エクイティ・スワップの略で、あまりイメージ はよくないのですが、つぶれそうな会社が借金を資本金に振りかえてもらうことです。
借金があるから債務超過です。そこで、借金を資本金に振りかえてもらって、債務超過 を解消するという手法です。だから、銀行さんの立場からすると、貸付金だったものが株
式に変わる、いわゆるお取引先の株式になるという形です。 借入金か資本金に変わりますと、利息もつかないし、返済期限もないわけですから、会 社の再生がしやすくなりますよね。このようにして会社を再建していく、そういった場面
で活用される手法が、デット・エクイティ・スワ″プです。その手続きが、少しやりやす くなるということです。 ただし、平成18年度の税制改正で、このDESに対する課税上の取り扱いが厳しくなり
ますので、注意が必要です。