今回は親戚の協力で古民家をリノベして、見事お友達と和菓子カフェのお店を開いたオーナーのお話だ。
すてき!
私もお友達とネイルサロンとか開きたいわ!
今、おしゃんてぃーな人たちの間で流行っている古民家DIYってやつですね~
それでは、インタビューに協力してくれたMitsukiさん、簡単に自己紹介をお願いします。
Mitsukiです。
子供のころから、小ぢんまりとした居心地のいいカフェを開くのが夢で、大人になって和菓子屋を継いでいるお友達ができたので、一緒にお店を開くことにしました。
昔から少しレトロな空間に憧れを抱いていて、いつかそういったところでこだわりのスイーツを出せたらな、と考えていました。
大人になり、和菓子屋を継いでいるお友達ができたので、ものは試しに誘ってみたら「一緒にやろう」と快く引き受けてくれました。
目次
築年数の経った古い物件をリフォームした店舗は、近年人気が出ていますね。
老舗の和菓子店を継いでいる友人と和菓子が買えるカフェを開こうということになり、古民家を安く購入してリフォームするところまではすぐに話がまとまりました。
基本的に友人は家で製造している和菓子を提供するほか、店舗購入費などの開業資金の一部を出資するという形です。友人はすでに実家の和菓子屋があり職人でもあるので、当然ですが普段はそこの仕事で手がいっぱいです。事業主は私になるということもあり、店舗探しを含めた準備は自分一人でやることになりましたが、ここから先が大変な展開でした。
まずは物件探しです。始めはどこか浮かれた気分もあって、簡単に見つかると考えていました。普段車で走ったり散歩したりしている時に空き家を目にすることが多かったからです。ところが、いざ店舗にできそうな古い物件を探してみるとなかなかありません。条件を考えなければ2〜3軒はありましたが、立地が悪いところばかりです。幹線道路からあまり入らない場所で予算は800万円以内というのは、地方でも無謀だったかと悩みました。そこにリフォーム費用や必要な什器などをプラス200万円で考えていたんです。
僕の近所のラーメン屋さんもおいしかったけど、立地が悪すぎて3年で閉店しました。
立地ってやっぱ大事ですよね~
結局物件は、他の友人の親戚が以前住んでいたという木造2階建の住居を購入しました。探し始めてから4ヶ月以上経過していましたね。
幹線道路から少し入った住宅街の中と聞いて始めは迷いました。ところが、行ってみると住宅街の一番手前の建物で、考えようによっては隠れ家といった感じです。昭和30年代のもので、和風の中に洋風な雰囲気もあり、レトロさが気に入りました。購入費用が600万円というのも決め手です。駐車場はありませんが、向かい側の空き地を借りられることで決まりました。
苦労したけど素敵なとこが見つかってよかった!
ジブリの世界観のようなお店なのかしら?
そこからが私の腕の見せ所です。
実は親戚が工務店をやっているので、学生の時に手伝いに行った経験があります。普段から交流のある叔父なので、大工の心得はある方でした。何より材料が入るのは心強いです。叔父に手伝ってもらいながらできるだけ自分でやる方向でリフォームを始めました。ただ、もちろん基本レイアウトは自分で考えなければなりません。
一般の住居として使っていた建物で、2階は続きの和室が2部屋でした。間を仕切っていたふすまを外して畳を入れ替え、ひとつの大きな部屋にしました。レトロな座卓に座布団を合わせて、昭和の女の子の自室のような雰囲気にしました。1階の玄関脇の狭い居間は、靴で入っても大丈夫な床に変え、低めの階段を設けてテイクアウトコーナーです。食堂にしていたところとキッチンは繋げてフローリングにし、メインのカフェスペースができ上がりました。
実は、狭いながら庭があります。庭の植木はそのままだったので、そこにテーブルを出してペットカフェも始めました。
ペ・・・ペットカフェ?
ぼ・・・僕も行こうかしら・・・(←肉球好き)
大変でしたが、叔父は解体もやっているので、古い材料のストックも豊富で助かりました。食器はリサイクル店や骨董市をめぐって古いガラス食器を安く購入しています。
現在は、知り合いの家に行くような感覚で遠方からもお客様が来てくれます。
決して豊富な資金があったわけじゃないけど、楽しみながら手作りでお店を築いていったのが素晴らしい。
作った人の心の暖かさはお客さんにもきっと伝わるよ。
常連のお客様も増えて、今では笑い声の絶えない素敵なお店に育ってくれました。