今回は子育てを機に、フリーランスの道へ踏み込んだライターさんのお話だ。
女性の場合は出産や子育てを機にフリーになるケースが多いですよね。
ライターさんだと家で子供見ながら働けるし、いいですね~
それでは、インタビューに協力してくれたYumiさん、簡単に自己紹介をお願いします。
Yumiです。
もともとは新聞社でバリバリの記者をしていましたが、今は子育てのためフリーでライターの仕事をしています。
私がフリーのライターになったきっかけは、多忙すぎる会社勤めの生活と子育てのバランスをとれなくなったからです。また、会社勤めでは関われない様々な案件にチャレンジしてみたいという密かな願いもありました。
ですが、いざフリーになると経験したことのない案件を掴むということがいかに難しいのかを思い知りました。
目次
長年、私はとある新聞社の記者として勤務してきました。自分で企画発案から担うことも珍しくはありませんでしたが、基本的にはデスクから指示されたテーマで執筆していました。社の方針などにしばられて自分の好き勝手に記事を執筆することはできませんでしたが、その反面、毎日のように多忙な生活を過ごし、幸いにも、出産を機に退職するまで仕事がなくなる恐怖は一度も感じませんでした。
その後、2人の子どもを小学校に入学させ、時間的に余裕のできた私は、フリーのライターとして活動してみようと思い立ったのです。
以前勤めていた新聞社のデスクが私の文体を気に入ってくださっており、外注としていくつか仕事を回してくれたこともあり、お小遣い程度はすぐ稼げるようになりました。でも、せっかく独立してフリーになったのですから、他の方の役にも立ってみたいと思っていました。
それで以前お世話になった方十数名に「仕事はありませんか?私でよければ執筆します」と連絡しました。
それがきっかけとしていくつか仕事につながり、新聞社の記者だった時代には経験できなかった美容コラムや商品レビューなどの記事も執筆しました。
なかなか刺激的な経験だったのですが、慣れていない分野であるためか、一回きりの依頼となってしまい、次につなげることはできませんでした。
そこでようやく私は「仕事を得ること」の難しさを学んだのです。
会社は慣れないうちは待ってくれるけど、フリーはうまくいかなかったら一回きりですもんね・・・
新聞社の記者だったころには、ただ仕事として指示されたことをこなしていくような日々でしたが、当然ながら仕事は依頼してくれる人がいて初めて成り立つものです。仕事があって当たり前ではないんですよね。多忙な日々を過ごしていると、「仕事がなくなればいいのに……」なんて考えてしまいますが、実際に仕事がなくなれば死活問題です。
失ったときに大事なもののありがたみを知る、深いです・・・
私はそれまで以上に仕事をくれる人に対し感謝の気持ちを忘れないようにして、その言葉を素直に「ありがとうございます」と伝えることにしました。そして、一つ一つの仕事により誠心誠意取り組むことに決めました。
もともとは余った時間を有効活用して少しでも生計を楽にしようと始めたことでしたが、継続的に依頼してもらえることやクライアントから「ありがとう」と伝えてもらえることが嬉しくて、今では仕事が私の生きがいとなっています。
これからも個性を発揮し読者を惹きつけるような記事を執筆できるように、フリーライターとして自己研鑽に努めていきたいと思っています。
苦労はしたけども、当たり前だと思っていたことのありがたみを知ったんですね。
はい。
フリーランスは人間力を鍛える良い機会だと今では思っています。