今回は研究職というエリートコースを捨てて、フリーライターの道を選んだある男性の物語だ。
すごい!
研究職を捨ててフリーになるて、男気を感じるわ!
僕はしませんよ?そんなん。
そもそも研究職なんか就けないからね!!
それでは、インタビューに協力してくれたMasaruさん、簡単に自己紹介をお願いします。
Masaruです。
もともとは家電メーカに研究職として働いていましたが、物書きに夢中になり今ではフリーで活動しています。
ライティングの副業を始めたのは、家電メーカーに10年ほど勤めたころです。
最初は文章を書くことが好きなので、半分趣味感覚でやっていました。
しかし次第に、自分の分野の知識をいかしたライターとして自由に活動したいと思うようになり、悩んだ末今までの会社を退職し、フリーになりました。
目次
以前は家電メーカーで働きながら、副業でライターをしていました。副業を始めたのは、家電メーカーに10年ほど勤めたころです。
研究職でありながら、副業をしていたことには理由があります。仕事中に文章を書く機会が多かったからです。研究で携わっていた分野は多岐にわたります。しかしどの分野を担当しているときも、論文や報告書の作成は常に行っていました。その結果、次第に文章を書くのが好きになっていったのです。
もっと文章の作成をしたいと思うようになり、副業でライターを始めました。
それから二足のわらじを履いた状態が3年ほど続きました。
日中は研究職として働き、夜間はライターとして活動を続けました。ただしライターといっても、そのころはクラウドソーシングで受けた依頼をこなしていただけです。執筆していた記事の内容は健康や美容といったニーズの高いものが中心でした。しかし、それは私の本意ではありません。本当は研究職で培った知識を活かして、もっと学術的な記事を書きたいと考えていました。しかしクラウドソーシングでは、そのような依頼はほとんどなかったのです。
学術的な記事を書きたいのであれば、そのようなニーズを持っているクライアントを見つけて、自分を売り込む必要があると思いました。
ふふーん。Masaruさん。
なかなか欲張りですね。
しかし研究職という本職がある私にとって、それは簡単なことではありません。
時間的にも顧客を開拓していくような余裕はないですし、もう一つ問題がありました。それは研究で得た機密情報を漏洩してしまう可能性があることです。一般的な知識を記述するのは構いませんが、無意識のうちにその家電メーカー独自のノウハウも書いてしまう可能性があると懸念しました。
そう思い悩んだ結果、もう研究職を辞めて専業のライターになるしかないと決意しました。長年勤めた家電メーカーを辞めるのは勇気が必要で、周囲からも勿体ないと言われることが多かったです。
しかし決意してからの私の行動は迅速でした。
会社に迷惑かけないために辞めるって・・・
日本男児の鏡ね!
退職して起業に関する書籍を5冊ほど読み、インターネットでも情報を集めました。
税務的な手続きのほうは、知り合いの税理士と契約をして助言を仰ぎながら行いました。職場に選んだのは近所のビルの小さな一室です。自宅には家族がいるので、集中できないと考えました。
困ったのは、クライアントを見つけられないことです。コラムが掲載されている学術的なサイトに、メールを送ってアプローチしましたが、反応がないか断られるかのどちらかでした。起業時はそのような状態が続いて焦りが募っていきました。
その状況を打破するために行ったのは、実績をアピールすることです。これまでに学会で受賞した論文などを添付するようにしたのです。その結果、少しずつ良い反応が見られるようになりました。
初めて記事の依頼を受けたときは、思わずガッツポーズをしてしまうぐらい嬉しかったです。
違う業界へ行っても前の仕事の経験は何かしら活かせるはずだから、自分の中でうまいアピールの仕方を考えておくことは重要だね。
大事なのはどんな時も目の前の仕事に必死に向き合うということ。
そこで得られたスキルはいつか必ず役に立ちますよ。