まさかのリストラ!スキルを生かしてフリーに転身

マリオ教授

今回はリストラという荒波を潜り抜け、逆転ホームランをかましたイラストレーターさんの実談だ・・・

リ・・・リストラチュアリング!

さとし君

資本主義社会の闇ね・・・!

アンナ先輩
マリオ教授
でも今回のゲストは素晴らしいことにピンチをチャンスに変えている。
何があっても自分一人でやっていけるだけのスキルを持っておくことの重要性を学べるよ。
この記事を読んで分かること
  • リストラ宣告から仕事を決めるまでどう動くか
  • スキルさえあればフリーという道もある
  • フリーになるうえでの口コミの重要さ
マリオ教授

それでは、インタビューに協力してくれたKouさん、簡単に自己紹介をお願いします。

Kouです。もともとは商品企画の仕事をしていましたが、今はフリーでイラストレーターの仕事をしています。

ゲスト
プロフィール

私がフリーのイラストレーターになったきっかけは、前に勤めていた会社からリストラを宣告されたからです。
最初は生活のために就活の隙間時間にやっていたのですが、必死にやっていくうちに口コミで仕事が入るようになり、結果的に前の会社の年収を超えたためフリーになることを決めました。

~リストラ宣告からの就活の日々~

約8年勤務した会社が経営の悪化に伴ってリストラを始めるという話が流れた時は、まさか自分が該当するとは思いませんでした。独身なら仕事はすぐに見つかるかもしれないと自分に言い聞かせましたが、30歳を過ぎてしまうとそうはいきません。書類でどうにか目に留めてもらっても、面接を通過することができず不採用通知が届くたびに落胆しました。失業保険と預金があったのは幸いですが、家賃に光熱費と出費は増えていきます。まさに地獄の日々でした・・・。

マリオ教授
人間は生きていくだけでお金がかかるからね。
みなさん預金はしておきましょう。

~先輩が救いの手を差し伸べてくれた~

そんな時に声をかけてくれたのが、会社の先輩でした。私は会社では商品企画の仕事をしていましたが、外注先との打ち合わせ用や製作の指示のためによくイラストを描いていたんです。先輩は先に退職してフリーでDTPオペレーターをやっていましたが、私のイラストを使いたいから時々描いて欲しいと言われました。この時に先輩が気にかけてくれなかったらどうなっていたか、後から考えると本当にゾッとします。

ぱいせーん!(泣)

さとし君

~口コミが徐々に広がり・・・~

はじめは仕事を探しながら、その合間にイラストを描きました。教材に入れる挿絵のようなものがメインで線描きだったため、手書きで対応していました。ところが、データ化が必要なので手描きでは限界があります。やむなくDTPソフトやグラフィック系のソフトを導入しました。
先輩からの後押しや要望もありましたが、実を言うとイラストの収入で十分購入できるようになっていたんです。はじめは先輩の仕事を時々手伝うだけでしたが、話を聞きつけた知人が直接仕事を依頼に来るようになりました。

もちろん、はじめは夢中でこなしていただけです。求人誌や求人サイトを見ては問い合わせて応募し、夜間はパソコンに向かって必死でイラストを描くという生活は、もう限界を超え始めていました。でもいつしかその収入は会社にいた頃の月収を超えていました。
それは深夜・・・くたくたになりながら請求書をまとめ、その収入の多さに気づいた時は驚きすぎて鳥肌が立ちました。

そこで気づきました。これこそが次に自分が進む道ではないかということです。そして私がついに起業を決意した瞬間でした。

そんなことってあるのね・・・!

アンナ先輩

~フリーのイラストレーターへ~

翌日から、起業の準備を始めました。まずは税務署に開業届を出すところから始めますが、一応屋号を考えて記入し、提出しました。フリーランスは個人事業主に分類されます。本来は屋号がなくても問題はありません。そのため、クリエイター名のような感じのものにしました。名刺も作り、配って見るとまた依頼が増えました。

~リストラが私を自由にしてくれた~

そのうち、腕試しで応募したキャラクターのコンペが通り、仕事の量より報酬自体が上がって行きました。後から思い出してみると、仕事探しに明け暮れた日々が不思議に思えます。現在は会社にいた時の倍以上の年収になっています。リストラはショックでしたが、今の自分があるのはあの会社での経験であり、リストラが違う人生に導いてくれたと感じています。まさにピンチをチャンスに変えたということではないでしょうか。

マリオ教授

スキルはもちろん大事だが人はもっと大事。
普段から仲間を大事にしている人なら何かあっても口コミでチャンスはやってくる。

チャンスは過去の自分が紡いできたものによって生まれるもの。
そう考えるといいと思います。

ゲスト
会社サポートセンター