今回はある飲食店の師弟のなかで生まれた感動の起業ストーリーだ。
結局何が言いたいのか分からないです。
事前にみた記事の概要によると、師匠が弟子の起業を後押ししてくれた、と書いてあるわ。
それでは、インタビューに協力してくれたMamoruさん、簡単に自己紹介をお願いします。
Mamoruです。
もともとはある飲食店の従業員でしたが、今は店長から店を引き継ぎ、自分で経営しています。
私が店長に出会ったのは高校生の時でした。
そのまま店に就職し、安定した生活を送っていましたが、店長が体調を崩してしまい、いろいろ考えた末、そのままお店の経営を私が引き継ぐことにしました。
目次
起業をするまで、私は高校時代にアルバイトをしていた飲食店で30年近く勤務していました。
調理の専門学校には行きませんでしたが、2年以上の実務経験があったので、オーナーの勧めもあって、20代の頃に調理師免許は取得しています。
他人からはマイペースな性格だと言われることが多く、私自身あまり他の人と競争することが好きではなかったので、生活に困らない程度にお金を稼げれば満足だと考えていました。それにその飲食店はオーナーが個人で経営している小さなところで、オーナーは私の意見もメニューや経営などに反映してくれていたので、仕事をするうえで苦になることもほとんどありませんでした。
本当に恵まれた環境だったと思います。
しかし、30年も勤めていれば、何か問題は生じるでしょう。
私の場合、オーナーが体を壊してしまったことで、そのままお店で働き続けることが難しくなってしまったのです。しばらくの間は私が代理店長としてお店を回していましたが、オーナーの症状は予想以上に重くて、その治療費を支払うためにはお店を売却することが必要でした。
オーナーはなんとかお店を続けようとしてくれましたが、結局、オーナーの息子さんが売却を決意しました。
店長おおお!!!
そうなると、私は新たな職場を探さなければなりません。
そのときオーナーの味を受け継いだ私としては、常連さんのためにもお店を開業したいと強く思いましたが、私の性格上、オーナーのように自分でお店を経営することは難しいのではないか、と大きな不安がありました。それで引き続き従業員として働ける飲食店を探すことにして、実際、オーナーの口添えのおかげで、私を雇ってくれる飲食店も見つかっていました。
完全な安定コースもあったわけね!!
そんな私が起業をすることに決めたのは、オーナーの一言があったからです。
「お前は周りが思っているよりもずっと意志の強い奴だ、お前なら一度決めたことをきっとやり遂げられる」、オーナーは病室で私にそう力強くアドバイスしてくれました。30年近くもほとんど毎日のように一緒に過ごして、今や父親以上に私のことを知ってくれているオーナーの言葉はかなり胸に響きました。
そして、私は、雇ってくれると言ってくれた方に謝罪の電話をかけ、オーナーからお店をそのまま購入し、自分のお店を開くために奔走することにしたのです。お店にあるものをすべて譲り受けることができたことで経済的に随分助かりました。
あれから数年が過ぎた今では元気になったオーナーも時々お店に来て、私の手料理を食べてくれています。
自分では思ってもいなかった評価を店長がしてくれたんだね。
人は人の言葉によって突き動かされるというのは、まさにこういうことだ。
自分の能力をなかなか信じ切ることのできない性格でしたが、本当に信頼している人の言葉なら信じられると今では思っています。
今でもそうです。