うちの税理士は隠居した先代(父)からのつきあいで、今70歳です。奥さんと二人でやっていて、顧問先はうち以外に多分、もう、数件しかありません。パソコンが使えないのでメールのやりとりができず、電話とFAXで対応します。入力は奥さんが経理プロセッサーでやっています。総勘定元帳等のデータがほとんど紙なので不安になり、苦労して経理プロセッサーからパソコン用に吐き出し(MS-DOS)別の会計ソフトに取り込む作業をしています。なんでこんな不必要な苦労をしているのかわかりません。父は「何とか元気なうちはつきあってやってくれ」と言いますが、事業も拡大しつつあり、困っています。この不便に耐えるべきでしょうか?
これは特に多いご相談のひとつです。おっしゃるとおり、顧問料がムダというだけならまだしも、経営に実害を与えかねません。そこで、もし御社の事業が拡大して、多少のコストロスを我慢できるようであれば、この税理士を“経営顧問”に奉り、減額した顧問料(数万円/月?)で再契約し、会計実務は新しい税理士に委託するというのはどうでしょう?月数万円と言えどもムダなコストは勿体無いとお考えでしょうが、税金の払いすぎ、あるいは申告漏れ等による重加算税はもっと多額になるかもしれません。先代世代への最低限の敬意と、求められるスピード経営を両立させるにはひとつの解決策だと思います。ご検討ください。