社会保険料控除証明書は、国民年金保険料などの控除を受けるために必要な書類であり、確定申告の時期がくるまでは、大切に保管しておくことが重要です。
しかし、確定申告の時期に慌てて探しても、なかなか見つからなくて、焦ってしまうこともあるのではないでしょうか。
このように、社会保険料控除証明書が手元にない場合には、確定申告の時期に間に合うように、再発行の手続きを行う必要があります。
社会保険料控除証明書を再発行するためには、どのような手続きが必要なのか、何の書類が必要になるのかなどを正しく把握しておく必要があります。
また、再発行の手続きにもいくつかの方法がありますが、社会保険料控除証明書が手元に届くまでの期間は、手続き方法によって異なるのが特徴です。
ここでは、社会保険料控除証明書の再発行について、詳しく見ていきたいと思います。
目次
社会保険料控除証明書とは、国民年金保険料控除証明書のことをいいます。
国民年金保険料の納付金額については、日本年金機構が、毎年11月もしくは翌年2月に納付者宛に社会保険料控除証明書を送付しています。
社会保険料や生命保険料などの控除を受けるためには、確定申告書に社会保険料控除証明書を添付しなくてはいけません。
つまり、確定申告の時に必要な書類であるため、社会保険料控除証明書はしっかりと保管する必要があります。
控除証明書が届くのは毎年1回のみなので、確定申告の時期である年明けを迎えるまで保管するとなると、長期間保管する必要がありますよね。
そのため、うっかり控除証明書をなくしてしまうこともあると思います。
しかし、社会保険料控除証明書は、再発行してもらうことが可能です。
再発行をするのであれば、確定申告に間に合うように、手続きを行う必要があります。
再発行のための手続きの流れや必要書類、手元に届くまでの時間などを正しく把握した上で、手続きを進めるようにましょう。
ここでは、社会保険料控除証明書の再発行の手続きについて、ご紹介します。
社会保険料控除証明書の再発行の手続き方法には、以下の3つがあります。
それでは、それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
「ねんきんネット」を利用した再発行申請の方法は、以下の通りです。
「ねんきんネット」を利用すれば、24時間いつでも、再発行申請を行うことが可能です。
再発行申請は、上記の手順通りに行うようにすれば、スムーズに進めることができます。
また、「ねんきんネット」は、ご利用登録をすればユーザーIDを取得することができるので、余裕があれば登録しておくと良いでしょう。
日本年金機構の専用ダイヤルに問い合わせる方法は、以下の通りです。
日本年金機構の専用ダイヤルに問い合わせて、社会保険料控除証明書の再発行の希望を伝えれば、新しいものを郵送してもらうことが可能です。
また、こちらから再発行の申請書などを提出する必要もないので、年金事務所の窓口に行く時間のない人や、時間に余裕のある人におすすめです。
ただし、手続きの際には、基礎年金番号が必要となるため、事前に、年金手帳・年金定期便・納付書等で確認しておきましょう。
最寄りの年金事務所の窓口で、再発行の手続きを行うことで、社会保険料控除証明書を発行してもらうことが可能です。
再発行の手続きの際には、本人確認書類(運転免許証・パスポート・個人番号カードなど)のみを持参するだけでOKです。
その他、年金手帳・年金定期便・納付書等で、基礎年金番号をメモして持参すると手続きの時間が短縮できます。
社会保険料控除証明書の発行にかかるまでの期間は、以下の通りです。
「ねんきんネット」を利用した場合、24時間いつでも、再発行申請を行うことができる代わりに、手元に新しい控除証明書が届くまでに1週間程度の時間を要します。
そのため、確定申告までに余裕がある場合や、年金事務所の窓口に行くことができない場合には、「ねんきんネット」を利用するのがおすすめです。
しかし、確定申告までに余裕がない場合には、日本年金機構の専用ダイヤルを利用するか、年金事務所の窓口に行くか、どちらかの方法を選択しましょう。
また、最寄りの年金事務所を利用した場合には、再発行申請から即日発行することが可能です。
そのため、社会保険料控除証明書を早く入手したい場合には、窓口に行って再発行申請を行うようにしましょう。
社会保険料控除証明書は、社会保険料(国民年金保険料など)の控除を受けるためには、必要な書類となります。
この書類は、確定申告の際に、確定申告書に添付する必要があるため、紛失してしまった場合には、再発行手続きをする必要があります。
しかし、再発行手続きから手元に届くまでの期間は、手続き方法によって異なります。
「ねんきんネット」の場合、24時間いつでも再発行手続きをすることが可能なのに対して、手元に届くまでは1週間程度かかります。
一方、日本年金機構の専用ダイヤルに問い合わせた場合は1~2日、年金事務所の窓口で再発行手続きをした場合には、即日発行してもらうこともできます。
社会保険料控除証明書を早く入手したい場合には、早く受け取ることができる方法を選択して、手続きを進めることが重要です。