今まで、派遣社員として勤務していた人が、正社員になるために応募してきた場合、採用する企業が気になるのは「なぜ正社員になりたいのか」という点です。
従業員にはいろいろな種類がありますが、景気が悪くなると、最初に人員整理されるのはパート、アルバイト、派遣社員などの非正規雇用の人となるため、安定性を求めて正社員になりたいというのが本音ですよね(^^;
しかし、本音をそのまま書いてしまっては、採用されるわけがありません。
派遣社員から正社員への転職を成功させるためには、正社員として雇用されたいという志望動機や自己PRをしっかりと固めておくのが非常に重要となります。
ここでは、派遣社員から正社員への転職を成功させるための志望動機の例文と自己PRについて、詳しく見ていきたいと思います。
目次
派遣社員は、正社員よりも限定された業務を任されるのが一般的です。
契約終了などによって、さまざまな会社を転々とするため、業務経験の積み重ねからキャリアが豊富なのが最大のアピールポイントとなります。
志望動機や自己PRを書く場合には、豊富なキャリアで着実にステップアップしてきたことを志望動機と絡めるようにしましょう。
ここで注意すべきなのは、多種多様な職種を経験してきたことをアピールするだけに留まっていると、単なるキャリア自慢で終わってしまう点です。
効果的にアピールするためには、応募先の仕事で役立つ経験を強調すること、取得したスキルを今後どのように活かしていくのかを書くことが重要です。
また、正社員となった場合には、責任の範囲が増えるほか、本来の担当業務以外の業務が発生することもあるため、派遣社員の時よりも負担は重くなります。
採用する企業は、負担が重くなることに耐えられるのかどうかも懸念しているので、不安を払拭させるためにも問題なく対応できることをアピールすることが重要です。
派遣社員から正社員になるためには、志望動機と自己PRが重要になります。
ここでは、派遣社員から正社員になるために知っておきたいことや、志望動機と自己PRを書く時の注意点や例文などについて、詳しく見ていきたいと思います。
派遣社員から正社員への転職には、以下のようなものがあります。
派遣社員から正社員への転職で成功するためのポイントとは、一体どのようなものなのでしょうか。
まずは、派遣社員から正社員になるための転職方法について、詳しく見ていきましょう。
派遣先で正社員になる方法としては、以下の通りです。
上記のように、正社員登用制度や紹介予定派遣制度を利用することで、派遣社員から正社員になれる可能性がはるかに高くなります。
紹介予定派遣制度とは、正社員や契約社員などに雇用されることを前提として、一定期間を派遣社員として働くことで、双方の合意の元に直接雇用される仕組みになります。
派遣社員から正社員を目指すのであれば、これらの制度を利用しない手はありませんよね。
また、紹介予定派遣制度は書類選考や面接を受ける必要があること、雇用されたとしても正社員ではなく契約社員になることもあるなどの点も知っておきましょう。
派遣社員が正社員として雇用された人が多いのは、正社員登用制度や紹介予定派遣制度を利用した方法よりも、他の会社に転職する方法を選択した場合です。
また、転職活動を行った年齢は若ければ若いほど、派遣社員から正社員として採用される可能性が高くなるのが特徴です。
そのため、正社員として採用されることを強く望むのであれば、早い段階で転職活動を行うことがおすすめです。
志望動機と自己PRを書く時に注意するべき点とは、以下の通りです。
志望動機や自己PRを書く時には、給与や手当・賞与がもらえる、福利厚生や保険制度がしっかりしているなど、雇用の安定性を強調して書かないようにしましょう。
自分にとってのメリットやデメリットを考えて、正社員になりたいと考えたのが本音だと思いますが、それを前面に押し出してアピールするのはNGです。
また、正社員ならどこでもいいと思われないように志望動機や自己PRも工夫する必要があります。
しかし、企業に貢献できるという点を「多種多様な職種を経験しているので即戦力になります!」とアピールするだけでは何も伝わりません。
どのような経験をして、どのようなスキルを業務に活かせるのかを企業に明確に伝えることが重要です。
志望動機と自己PRを書く時に好感を与えるためには、以下の点に配慮することが重要です。
志望動機や自己PRを書く時は、企業に好感を持ってもらうこと、即戦力になる人材として認めてもらうことが重要ですよね。
そのため、企業への貢献や自身の実績向上をメインにアピールするようにしましょう。
志望動機で述べたことを裏付けるためにも、今までにどのような経験をして、応募先の企業で培ってきたスキルをどのように活かせるのかについても細かく説明することができると、説得力が増すのでおすすめです。
また、派遣社員から正社員となった場合にも、業務などの負担増加、残業などにも問題なく対応できることもアピールすると、企業側の不安も軽減することができます。
派遣社員から正社員になるためには、具体的には、志望動機や自己PRをどのように書くと良いのでしょうか。
それでは、転職で成功するための志望動機と自己PRの書き方と例文について、詳しく見ていきましょう。
まずは、正社員登用制度や紹介予定派遣制度などを利用して、正社員になることを希望している場合に使える志望動機と自己PRの書き方と例文について、ご紹介します。
上記のように、正社員として働く上での責任の重さも考慮した上で、会社の実績を上げるために貢献していきたいという気持ちが前面に伝わるような内容のものを書くと良いでしょう。
特に、ずっと勤務している会社での正社員登用を希望する場合には、派遣社員として働くことへの業務範囲の狭さを強調すると、正社員となって会社に貢献したい気持ちをアピールしやすくなるので、おすすめです。
続いて、他の会社に転職活動を行う場合に使える志望動機と自己PRの書き方と例文について、ご紹介します。
主に、志望動機や自己PRでアピールしたい点は、正社員登用制度や紹介予定派遣制度などの場合と同様です。
ただ、同業種に正社員として応募する場合と、異業種に正社員として応募する場合とでは、アピールする点は変わってきますよね。
異業種に正社員として応募する場合には、異業種を希望している理由についても明確に書くことが重要です。
また、「正社員になれればどこでもいいのでは?」と思われないためにも、会社のどのような点に惹かれて入社を志望しているのかについても、明確に書くことが重要です。
派遣社員から正社員を希望する理由は、ほとんどが雇用の安定性を求めてのものだと思います。
しかし、雇用の安定性が理由だからと正直に言ってしまっては、正社員になれるのであればどこでも良いのかと思われてしまいますよね。
同じ会社に正社員として登用されるとしても、どうして正社員が良いのか、その理由を明確に伝えられるように準備しておくことが重要です。
また、転職活動を行う時は、就職活動を行う場合と同様に、なぜこの会社に入社したいと考えているのか、会社に入社してどのように貢献できるのかをアピールすることが重要です。
転職を成功させるためにも、上記を参考にして、対策を万全にして臨みましょう(^^♪