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所得税はいくらからかかる?パート・アルバイトの年収・月収課税額は

正社員として働くのであれば、給料から当たり前のように、社会保険料・雇用保険料・所得税などが天引きされますよね。

毎月、高いなぁとは思いつつも、仕方ないことなので、税金が低くなることよりも、総支給額が多くなることを考えるしかないですよね(^^;

しかし、パートやアルバイトとして働く場合には、総支給額から、できる限り税金などが引かれないように調整したいものですよね。

そうでないと、場合によっては、働き損となってしまうこともありえます。

給料の総支給額から控除される一つとして、所得税というものがありますが、これは、一体、年収や月収がいくらからかかるのでしょうか。

そこで、ここでは、パート・アルバイトの年収・月収に対して、所得税はいくらからかかるのか、課税額について見ていきたいと思います。

所得税の課税額はいくらから?

所得税法においては、給与が一定額以上になると、給与を支払うものは、所得税を天引きしなくてはいけなくなっています。

給与を支払う段階で天引きすることをを「源泉」といい、差し引くのが所得税なので「源泉所得税」と呼ばれています。

そして、給与支払者である会社には、この源泉徴収義務があります。

源泉所得税は、社会保険料を控除したあとの給与の額によって決まります。

その際ですが、メインの勤務先として働いている場合に、「扶養控除等(異動)申告書」という書式を提出します。

これが提出されている会社では、源泉所得税額表の「甲欄」の記載にもとづいて、源泉所得税を天引きすることになります。

これを見ていただくと、88,000円までは、所得税はかからないことになっており、88,000円以上から、扶養人数によっては、所得税を差し引かれることになっています。

年収で考えると、年収103万円以下の場合は、給与所得以外の所得がなければ、所得税はかかりません。

しかし、パートやアルバイトなど、時給で働くとなると、必ずしも、毎月、きっちりと88,000円未満の給料になるように調整するのは難しい場合もありますよね。

曜日で固定していると、月によって出勤日数も異なりますし、誰かの代わりに出勤したりすることもあるでしょう。

そうすると、ギリギリのラインでシフトを入れていると、予期せぬ場合に88,000円を超えてしまう可能性があります。

その場合はどうなるのでしょうか?

源泉所得税額は、該当月の社会保険料控除後の給与と扶養親族等の数のみを考慮して控除されます。

つまり、88,000円を超えた月は、所得税が引かれてしまうのです。

そうすると、ここで疑問が湧いてきませんか?

月収88,000円を超えた月は所得税を引かれてしまいますが、年間での収入を調整して103万円未満にした場合、引かれた所得税はどうなるのでしょうか。

このような場合にはどうなるのかを見ていきたいと思います。

月収で課税額を超えたが、年収で越えていない場合はどうなる?

上記で述べたように、月収では、ある月には、シフトが多くなり、88,000円を超えた場合には、給料から所得税が引かれてしまいます。

しかし、年収では、103万円を超えていなければ、所得税は課税されないはずです。

そうすると、88,000円を超えてしまった月の分については、払い損ということになってしまうのでしょうか。

このようなときのために、年末調整というものがあるのです。

88,000円以上稼いだ月にかかる所得税は、あくまでも、所得税の徴収のルールにのっとって、一時的に徴収されただけで、正しい所得税額ではありません。

所得税は、あくまでも年間の所得に対しての課税となります。

住民税との違いでいうと、住民税の課税対象は、前年度の1月1日から12月31日までとなります。

これに対して、所得税は、今年度の1月1日から12月31日までとなります。

そのため、毎月、会社が天引きしている所得税というのは、あくまでも概算ということになります。

正確な所得税は、年間の所得から計算され徴収されるものなので、年度末にならなければわからないのです。

年末調整の際に正しい所得税額が計算されて、その差額分が還付もしくは徴収されます。

多く働いた月に、88,000円以上の月収になり、所得税が徴収されたとしても、年間の所得が103万円を超えていなければ、その分の所得税は還付されるのです。

年末調整のときまで、同一の勤務先で、パートやアルバイトをしている場合には、この年末調整のときに、多く天引きされた所得税は、還付されることになります。

もし、年末調整のときまで、同一の勤務先で、パートやアルバイトを続けていない場合には、自分で確定申告を行う必要があります。

税金を理解して働き方を考えよう!

このように、所得税に関しては、知っているのと知らないのでは、働き方も変わってきます。

また、無駄なお金を払うことになったり、損をしてしまうこともあり得ます。

もし、一時的に徴収されたとしても、そのときは損した気分になりますが、年収で103万円を超えていなければ、結局は、還付されます。

年末調整で還付されると、ちょっとしたボーナスみたいでラッキーな気持ちになりますよね(^^)

もともと払い過ぎた税金なので、ラッキーも何もないのですが^^;

年収103万、106万、130万、150万の壁などと言いますが、それぞれを正しく理解して、パートやアルバイトを行うことは、自分にとっての損得に関わりますので、正しい知識を身に付けましょう♪

nemoto