今回はエクセルマクロ作成のお仕事についてだ
なんか・・・難しそうです
企業で働きながらエクセルマクロを使用している人にはいいかもしれないね。
Sさん、自己紹介をお願いします。
初めまして、今は主婦ですが、企業にいたときは、経理で働いていました。
おすすめ度 | |
収入 | |
スキルアップ | |
働きやすさ | |
労働効率 | |
安全度 | |
未就園児の子供2人を育てながら、たまに夫の仕事の手伝いをしています。夫は義両親と共に製造業を営んでおり、出産前までは私も頻繁に出入りしていたのですが、子供を産んでからは声をかけられる機会も減りました。私にはしっかりと子育てに集中して貰いたいという配慮だと思いますが、将来的な事を考えると早く働きたいと思う気持ちが強かったです。一度家族が一緒の時に、子供を保育園に預けて外で働いてみたいと話したところ、夫からも義母からも猛反対をされました。せめて子供が小学校へ入学するまでは外で働く事はダメだと念押しされたのです。
なかなか自分の思いが夫や義両親に伝わらないジレンマが続きましたが、そんな時に目にしたのがエクセルマクロ作成の副業です。依頼された内容通りに作成し、納品すればその対価に見合った報酬が支払われます。私は元々簿記の資格を取得するために経理学校へ通っていたのですが、その時に「将来的に役に立ちそう」と感じてパソコンの講座も受けていました。簿記の資格取得がメインでしたが、私の中ではパソコンの勉強が凄く楽しくて、エクセルやワード、アクセスなど取得が目指せる資格は全て学生時代に取りました。OLとして働いていた時もエクセルが得意という事を上司から評価され、売上表やグラフなどの作成もよく任されていました。
もちろん簡単な表やグラフを作成できる程度で、エクセルマクロについて真剣に勉強した事はありません。ただ使えるようになると副業としてはかなり魅力的な報酬を貰う事が出来ます。早速勉強出来る場所を探したところ、駅前のパソコンスクールでも通学講座がある事を知り、まずは夫に相談してみました。夫は私と同世代ですがパソコンとは無縁の生活をしています。それは本当に必要なのかと何度も聞かれましたが、何とか説き伏せてパソコン教室の通学は許可して貰いました。夫が仕事から帰ってくる夜間の時間帯のみOKという条件がついていましたが、久しぶりに学校で学べるという感覚が嬉しかったです。
エクセルマクロの勉強法はオンライン学習でもありましたが、結果的に通学を選んで良かったと思ってます。授業自体も少人数制なので、わからない事があればすぐに講師に質問が出来ます。私の場合はエクセルマクロ作成を仕事に活かしたいと思っていたので、こんな時はどうすれば良いのかといった具体的な質問をよくしていましたが、その度に適確な答えを教えて貰う事が出来ました。凄く難しいというイメージがありましたが、学習するにつれて楽しくなり、家のパソコンも使いながら練習に励んだところ、どんどん知識を身につけていく事が出来ました。講座終了時には「よく頑張りましたね」と誉めていただき、また仕事で困った事があれば相談して下さいと言われたのも有難かったです。
ようやくスタートラインに立った私は仕事を探すために、大手のクラウドソーシングに登録しました。やはり同じような仕事を探しているライバルもいるので、初心者の私には厳しい状況でしたが、登録して2ヶ月後に仕事を貰う事が出来ました。仕事の内容は、在庫管理表の単純作業をマクロを使って自動で作成できるツールを作って欲しいというものです。こちらの方は依頼内容を箇条書きにしたものと、こんな風にして欲しいという動画も送って下さったのでわかりやすかったです。
初心者の私にとっても、それほど難しい作業内容ではありません。納期まで2日間でしたが1日で作業は終了しました。「これで良かったかな」と何度も確認した後に納品したところ、無事に依頼者から「希望通りの仕上がりでした。ありがとうございます。」というお返事を頂く事が出来ました。報酬は1,500円で、お金を稼ぐ事が出来たのも嬉しいですが、自分が作成したマクロが依頼者に気に入って貰えたという事実の方が嬉しかったです。この一つの仕事を成功させた事で自信となり、ますますやる気も出てきました。
その後も色々な仕事に挑戦させて貰いました。エクセルで作成した発送シートの内容を自動的にブラウザに入力するツールや、ExcelのCSV出力をインポートできるマクロ作成など、細かい要望を聞きながら作り上げていきます。納品後に「ここは直して欲しい」といった要望を受ける事はありましたが、ほとんどの方が仕上がりに満足して下さった様子です。最初の頃は1,000~2,000円程度の仕事を中心に行っていましたが、実績を積んでいく事でどんどん報酬の高い仕事も貰えるようになってきました。
私にとって最大の大きな仕事は、ある企業から「勤怠データの加工ツール 」の作成を依頼され事です。在席データのサンプルや出力の勤怠データのイメージ、そして計算条件の仕様などを渡され、それに基づいてツールを作成し提案して下さいというものでした。納期はそれほど短くなく、使用方法も単純で特に複雑なものを作る必要はありません。これなら大丈夫と意気揚々と仕事を始めました。ただそれまでは個人からの依頼で、企業からの仕事を貰ったのは初めての経験です。「気に入って貰えるだろうか」と自問自答しながら、家事を犠牲にしてでも仕事に集中した結果、決められた納期よりも早く作成できました。渾身の商品を納品し、あとは相手方の受け入れテストを待つばかりです。
もちろん納品する前には自分で何度も確認し、依頼された通りに出来ているか、ミスが無いかのチェックを何度も行ってきました。それなりにこれまでに数をこなし実績を積んだはずですが、仕事の内容が大きい分、返事を貰うまでの時間が異常に長く感じられました。そして納品した翌日、受注を受けた企業の担当の方からメールが届いたのですが、「動作確認をさせて頂きました。非常に使いやすく満足できるプログラムです。ありがとうございました。」といった感じの内容で、ようやく張り詰めていた緊張感が解けてホッとしました。
大きなミッションを無事に成功させる事ができ、仕事もコンスタントに増えてきています。時期によって仕事の量もバラバラですが、多い時は副業に集中し、少ない時は家事や育児に時間を費やすようにしています。ただ忙しい時であっても、エクセルマクロ作成の仕事をする時間帯は決まっています。子供が昼寝をしている時、そして夜の寝静まった後のみと私の中で決めており、それ以外はパソコンに触れる事はありません。最初はパソコンを使った仕事ならいつでも出来ると簡単に考えていたのですが、やはり報酬を支払ってまで依頼されている大切な商品ですから、生半可な気持ちでは作成出来ません。夜の遅い時間帯から始めると寝不足になる事もありますが、短期集中型で頑張っています。
仕事をしている時、ふと「これで大丈夫なんだろうか」と不安に感じる事もあります。これが家での副業の辛いところです。会社でわからない事があれば誰かに質問して解決出来ますが、自分一人での仕事になると聞く相手もいないので、全て自分で解決するしかありません。責任の重大さもひしひしと感じます。それでも納品した後に、依頼者から「使いやすくなった」とか「効率良く仕事が出来るようになった」などの言葉を言って貰えると、何とも言えない達成感があり、自分に自信が持てるようになりました。副業としていつまで続けるかわかりませんが、このエクセルマクロ作成は外で働いた時も活かせる技術です。今後も色んな仕事にチャレンジして、更に腕を磨いていきたいと思ってます。