なんやかんやで需要のありそうな仕事ですよね。
柔軟な対応ができて、度胸がある人にはおすすめだ。
おすすめ度 | |
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目次
1回あたり5,000~7,000円頂いています。
受付やスピーチなどの仕事も請け負うと、2,000~4,000円の報酬がプラスされますが、スピーチの文面を考えるのは少し面倒にも思います。
副業によって自由に使えるお小遣いが増えたのはもちろん、この仕事を始めるようになって随分度胸がついたと感じます。
結婚式代理出席は新聞広告の求人票などで募集している事はありません。
ネットを見ていると、代行サービスを専門としている会社があり、まずはこちらに応募してみる事にしました。
結婚式出席だけではなく、セミナーや研修、告別式の代行なども提供している会社でしたが、私は他の代行には自信が無かった事から、結婚式代理出席のみで仕事を探していると希望を伝ました。
登録しておけば、良さそうな仕事があった時に声をかけて貰えるというシステムです。
ちなみに結婚式代理出席の仕事をするにあたって、事前に会社側からお願いされていたのは、最低限のマナーは学んでおいて欲しいという事です。
私はこれまでに何度も結婚式へ参加した経験があるので、それなりにマナーは習得しているつもりでしたが、もう一度間違っていないか本を読み返しました。
どのような立場で代行出席するかはまちまちですが、どんな立場であっても悪い意味で目立つと依頼者にも迷惑をかけてしまいます。
実際にこのお仕事をされてきた方の口コミを読んでみると、意外と奥が深く大変な仕事だなと感じました。
私にとって初めての結婚式代理出席は30代女性の学生時代の友人という設定でした。
依頼者は元々友人の数が少なく、しかも実家を離れて就職しているため、結婚式に呼ぶような友人が居ないとの事した。
有難かったのは友人は全て代理出席で固めており、同じ会社の方達ばかりで出席出来た事です。会社の方が初心者の私に配慮して、少し集合時間を早めにして一緒に参加する代理出席の方達と軽く打ち合わせをする事が出来ました。
学生時代の思い出の話をまとめて皆で合わせられるようにしておき、親族や職場の方達に怪しまれないよう準備万端で臨みました。
初の結婚式代理出席は単純に楽しかったです。
自分と同じ仲間が周りに固められているので、不意打ちで困るような質問をされる事もありませんでした。
食事も美味しく、依頼者の事は全く知りませんでしたが、何故か最後の方は感動して涙が出そうになった程です。
また私以外の代理出席者の力量には驚かされました。友人代表としてのスピーチや余興などを行い、立派に友人としての立場を果たされています。
スピーチや余興はオプションになっているようで、いろいろ挑戦すると報酬がアップするよと教えて貰いました。
その後も何度かお仕事の依頼があり、お願いされた立場で結婚式に代理出席していきました。
出席出来る友人が確保できず友人の立場で結婚式に出る事が多かったですが、スピーチや受付をお願いされる事もありました。
ちなみにスピーチは事前に新郎新婦の出会いや学生時代の思い出など情報を提供されており、自分で作成して会社にチェックして貰います。
無難なくまとめたつもりでもエピソードが少ないと言われたり、思い出話を詰め込むと内容がしつこいとダメ出しされたり、これがなかなか難しい作業でした。
やっとOKの返事が貰えた時は、何とも言えない達成感があったのを覚えています。
スピーチは本当の結婚式に参加した時もした事が無かったので、最初は凄く緊張しました。間違いのないようにスピーチするという事も大事ですが、スピーチをする際はそれなりにマナーもあります。
とにかく覚える事がたくさんあります。
本来ならカンペ無しの方が印象は良いですが、失敗なく済ます自信がなくカンペありでスピーチさせて貰いました。
初めて出会った新郎新婦に、さも以前からの知り合いかのように話しかける事は違和感があり、スピーチが終わった後は大量に汗をかいてしまいました。
結婚式代理出席で一番難易度が高い設定は幼馴染という設定です。
私がスピーチをした結婚式は新婦の幼馴染という設定で出席しました。
周りは大学時代の友人達ばかりで、幼馴染で出席しているのは私だけです。
私のスピーチを受けて、大学時代の友人達が新婦は子供の頃はどんな子だったのか根掘り葉掘り聞いてきます。
スピーチ作成をする際に教えて貰ったエピソードを必死に思い出しながら、何とかやり過ごす事が出来ましたが、私の中では想定外の事で「これ以上質問しないで欲しい」と心の中で必死にお願いしていました。
一度大きなピンチになったのは、会社の同僚の立場で出席した時です。
依頼者は地元では有名な企業で働いていたとの事ですが、結婚式の前に突然リストラされて会社側からの招待客を確保出来なくなったそうです。
新郎側は会社側の招待客が多く、少しでもバランスをとる意味で私は新婦の会社の同僚として、上司役の代理出席の方とともに結婚式に出る事になりました。
上司役の方はこれまで何度も同じような立場で仕事をしてこられたので、スピーチも含めて全てが完璧だったように思います。
私は特にスピーチも余興もお願いされた訳ではありません。
ただ同じテーブルの方達と違和感なく会話をするのが任務でした。
この同じテーブルになったのが新婦の大学時代の友人達だったのですが、彼女達は理系でそれぞれ専門的な仕事に従事されている様子でした。
私も依頼者と同じように研究職に就いていると思われており、難しい専門用語を織り交ぜながら様々な質問をされました。
文系の私はもちろん答えられる訳がありません。そこで私が絞り出した知恵は、同期ではあるけれど研究職ではなく、自分は総務部に配属されているので難しい専門用語はわからないという言い訳でした。
私の苦し紛れの言い訳を聞いて、他の方は「そうだったんだ」と意外そうな顔をされていました。
有名企業なので、本来ならもっとたくさんの同僚が来ていてもおかしくはありません。
せっかくの結婚式でありながら新婦と同じ研究職ではなく、ただ同期というだけで呼ばれた事に違和感を感じられた可能性もあります。
咄嗟に思いついた言い訳ですが、言った後に「しまった」と後悔し、事前にもっと打ち合わせをしておけば良かったと反省しました。
大きな失敗を経験し、それ以降はミスのないよう会社の方と打ち合わせをするようにしています。
会社の担当の方から「そこまで気にしなくて大丈夫だよ」と言われるほど、細かい所まで気を配るようになりました。
確かにやり過ぎな部分もありますが、しっかり情報を聞いておくと、依頼者が望む人物像にもなりやすく、自信を持って結婚式代理出席の仕事が全う出来ます。