マリオ教授

返済不要の出資金は魅力的ですが、「議決権割合」に注意が必要となります。

出資金を受け入れる

出資金は融資とは違い返済不要なため、資金調達手段としては魅力的なものです。しかし、注意点もあります。
「議決権割合」に注意が必要となります。議決権とは会社の経営方針に対して、決定する権利のことです。自分の議決権が多ければ、経営上の意思決定が思い通りにしやすくなります。逆に自分以外の出資者の議決権が多ければ、自分が経営権を持たなくなってしまいます。つまり、「雇われ社長」の立場になってしまいます。
 また、出資の受入方によっては、創業融資が受けにくくなる場合もあります。多額の出資を受入れる可能性があり、創業融資も検討している場合は、事前に専門家のアドバイスをもらうのがいいでしょう。

創業融資を受ける

 起業したばかりの小さな会社は、信用力もないため銀行からの融資を受けることが難しいです。そのため、創業する企業を支援するために、国や地方自治体では資金調達制度を設けています。創業融資に関しての詳細は後でご説明します。

補助金・助成金を受ける

 国や地方自治体から獲得できる、知る人ぞ知る資金調達方法です。基本的に返済不要なお金で、効率的に補助金・助成金を活用することで、資金繰りを円滑にすすめることができます。補助金・助成金に関しても、後で詳しくご説明します。

クラウドファンティング(Crowd funding)を利用する

 簡単に言うとWeb サイトを通じて、小額のお金を大人数の個人から集めることで資金調達をする方法です。種類は4種類ありますが、法律上の規制もあり、購入型のクラウドファインディングサイトが主流です。

メリット①幅広い

 公的融資のように審査はありません。魅力的な事業をWeb 上でPRしたくさんのファンを増やすことで資金を集めます。創業融資が通りにくいような場合でも、ファンを集めることが出来れば、事業資金を集めるチャンスとなります。

メリット②PR

 多くの資金を集めているプロジェクトは、メディアにも注目されます。新聞や雑誌の取材を受けるなどメディアからの注目を活かして世間へのPR活動にもなります。

メリット③ファン

 サポーターとの間で双方のコミュニケーションが可能です。起業家が活動報告をしたり、サポーターが応援のメッセージを書き込んだり、ファンづくりの場にも活用できます。

クラウドファンディングの分類

寄付型リターンもなく、プロジェクトの成功を見守る
金融型(融資型)個人間のお金の貸し借りを間に事業者が仲介する
金融型(株式型)インターネット上で、未公開企業に株として出資できる
購入型サポーターがお金を出すお返しに、権利や物品といった何らかのリターンを得る権利を購入する
マリオ教授

最近の若手の起業家はクラウドファンディングを用いている方も多いです。

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