まずは事業コンセプトを考えましょう。
30 秒以内で説明できるくらい明確に整理しわかりやすく「ウリ」をひとことで表します。ウリとなるものは、他との違い、優位性、付加価値等についてシンプルに説明したものです。あらゆるシーンで相手の印象に残るようなインパクトがあり、誰が聞いても理解できるような説明が求められます。
※コンセプト…概念のこと。簡単に言うと全体の元となるおおまかな考え方のこと。
まず創業の動機(始まり)と創業の目的(終着点)を明確にします。あなたが起業したいのはなぜですか? お金持ちになりたい、安定した暮らしを手に入れたい、従業員を幸せにしたい、世の中の役に立ちたい…その答えは人それぞれだと思います。正解が何かなんてありません。
ただ、原資が税金である創業融資、補助金の交付の場合は別です。お金儲けが目的だとしたら、自分のお金だけで始めればいいことです。税金を使ってお金を調達するにははっきりした理由が必要になるのです。
そこで重要になるのが「顧客目線」です。あなたが始める事業によって、お客様のニーズが満たされたり、不満が解消したり、世の中にどんないい影響をもたらすのでしょうか。顧客目線で考えてみてください。
さらに「理念なき会社に発展はない」という事実を心にとめておいてください。目的や将来目指す方向に礎となるような理念があることで、一本筋が通ってぴしっとした会社が成長していくものです。
起業の動機について | (例)より多くの方に信州そばを知ってもらいたい。信州 そばを通して、長野に関心を持ってもらいたい。 |
経営理念、事業の目的、 将来目指すもの | (例)本場の信州そばの提供を通じ、多くの方に本場の味 が楽しめる喜びを提供する。信州そばをメインとしたコー ス料理の提供によりそばの新しい面を気づかせる。 5年後には2店舗目、6年後には3店舗目を開店し、多く の方に本場の味を知って頂く。 |
事業コンセプトがしっかりしていれば、会社が迷ってしまうことが仮にあったとしてもすぐに立ち直ることができるでしょう。