マリオ教授

会社としての信頼を勝ち得るために、まずは創業者自身の経歴もきちんとしておく必要があります。

経歴について

経歴を書くとともに、自分の長所を最大限にアピールする

 自分の経験やノウハウ、技術を明確にします。創業融資の場合は通常の融資と違い、過去の経営実績を検討材料にできないため今までの職歴が非常に重要視されます。日本政策金融公庫であれば、今回創業する事業内容に関連する職歴が6年あることが一つの目安です。

 経験は年数だけではなく、事業に携わった中身を重視します。大切なのは自分の経歴について、経験、ノウハウ、知識、資格など自分のやってきたことや長所を最大限にアピールするのです。

 自分以外には容易に経験できないこと、誰にも負けない強みや役割や経験年数、どんな仕事を経験してきたのか振り返りながら、書きましょう。

3つの能力で強みを見つける
  • 仕事を遂行するための技術力
  • 個人の資質に属する他社には真似の出来ないスキル
  • 経験の中で蓄積した無形のノウハウ

・技術…品質に関する誇れる能力のこと
 (例) 特許権、知的財産、壊れにくい、精密である、質の高い製品を作れる等
・スキル…努力し、身につけてきた能力のこと
 (例)コミュニケーション能力、営業力、交渉力、クロージング能力等
・ノウハウ…学習してきた経験値のこと
 (例) 資材の調達ルート、品質管理の方法、広告宣伝の知識、経営能力等

例1 飲食店
㈱A社にて2期連続で全店1位の売上高を達成。以降店長に就任し、最後はエリアマネージャーとなる。その後居酒屋○○を全国展開している(株)B社に入社。8ヶ月で店長に就任し、売上高対前年比180%を達成。以降3店舗にて店長を務める。

例2 建設業
㈱C社にアルバイトとして主に土木工事の現場を担当する。2年後、工事技術の高さと現場判断能力の高さに評価をもらい、正社員となる。その後数多くの現場を担当し、現場統括リーダーに就任。安定した工事技術の提供に貢献する。

マリオ教授

自己PRとかは就活のころを思い出してしまいますね。
でも新卒と違って、いまは会社で鍛えられた経験とスキルがあるはず。それを堂々とアピールしてみましょう。

kuratomi