マーケティング調査は本で知識を取り入れるだけでなく、実際に足を動かして、目で見ることが重要です。
企業においてマーケティングはとても重要です。事業計画書を書くことで戦略に高度な進化をさせましょう。
融資担当者や補助金の審査員は「その人が本当にその業界に詳しいのか」、「どの程度の熱意をもって調べているのか」という市場環境の調査状況を知りたがっているということを意識してください。
例えば、「出店予定場所の現地調査をしたところ、最寄駅周辺には競合店は2店舗しかなく、弊社が提供するような付加価値が高いサービスを提供するところはひとつもなかった」。きちんと現地調査をしたうえで、冷静に判断していることがわかります。
一方よくあるダメな例は、「日本の○○市場は年々増加傾向にあり、高齢化社会を背景に20 ~ 30 年の間では約30%の伸びが期待できることから、弊社においても発展が期待できる」というマクロ経済から見た統計データをまとめたような机上の空論に終始してしまうケースがあります。図書館やweb の統計データでは独自性が無く、その業界に詳しいのか疑問に思われてしまうでしょう。
重要なのは、きちんと調査した上で冷静な分析がしてあり、業界経験を活かした準備をしてわかりやすくPRできているかです。
●ヒアリング
ターゲット客層に近い人に意見を聞く。ターゲット層に友人がいる場合は、本音をいってもらうようにする。
●アンケート
アンケートを作成し、多くの人から回答を集めて集計する。少なくとも100 人以上のデータを集計する。SNSやFacebook を使うのも手。
Web 調査
競合他社をweb で調査する。楽天ランキング、価格ドットコム等の消費者側の属性や評価コメントが掲載されているサイトも参考にする。
●サンプルの購入
競合他社や、ベンチマークにしている会社の製品を購入したり、資料請求をしてみたりする。
●張り込み
同じ商圏にある競合他社の前で、張り込んで観察をし、購入者の人数、属性などを調査する。
●現地調査
同じ商圏にある競合他社の店舗を見て回る。駅からの導線上にある競合店は何か等を調べる。
●体当たり
商圏が異なる先輩経営者にアポイントをとり、経営状況について教えてもらう。
●資料・データ
インターネットや図書館で基礎となるデータを調査する。ただし、これは世の中の方向性を探る役割として利用する。
他の誰も考えたことがないような切り口で戦略を立てると、オリジナリティの高いものとして非常に評価されます。