採用面接での質問事項リスト!優秀な人材を見抜くための心構えとは?
採用面接では、優秀な人材を見極める必要があります。
そのためには、採用担当者・面接担当者は、採用面接でどのようなことを聞けばよいのか、非常に悩むところですよね(^^;
まずは、採用面接の際に、どのような質問事項が適しているのかを理解する必要があります。
そのうえで、それらの質問事項から、求職者のどのようなことを汲み取って会社に適している人材であるかを判断することが求められます。
そのためには、採用面接での質問事項をリスト化し、採用面接に必要な心構えを、しっかりと把握した上で、優秀な人材を見極められるように意識することが重要となります。
そこで、ここでは、採用面接で優秀な人材を見抜くための心構えや採用面接で役立つ質問事項リストについて、詳しく見ていきたいと思います。
目次
採用面接で優秀な人材を見抜くための心構えとは?
採用面接で優秀な人材を見抜くためには、採用担当者・面接担当者の人間性によって大きく左右されます。
例えば、応募者が入室してきた際に採用担当者・面接担当者が硬すぎる表情をしていたり、不機嫌な表情をしている場合には、応募者も委縮してしまいますよね。
そのため、まずは採用担当者・面接担当者がリラックスした雰囲気を作る必要があります。
また、採用面接を進める上でもいくつか注意が必要です。
採用面接を進めていくと、どうしても応募者の悪い面が目についてしまうことがあります。
しかし、それらを指摘して突いてばかりいると、応募者もさらに委縮して本来の自分をアピールできなくなるほか、「ここの面接官はダメ出ししかしない」「こんな会社には入らない方が良い」と悪評を広められてしまう可能性もあります。
会社のイメージが悪くなると、優秀な人材を見極めるどころか、応募者が減ってしまい、最悪の場合は採用自体がうまくいかなくなる可能性もあります。
そうならないためにも、応募者の良い面を見ることを常に意識して、良い部分と悪い部分を総合評価して、会社に適した人材であるかどうかを見極めることが重要です。
採用面接で役立つ質問事項をリストでまとめてご紹介!
採用面接を行う際に気を付けるべきポイントとは?
優秀な人材を見抜くためには、質問の仕方が非常に重要となります。
どのような質問をする上でも、応募者の人間性、思考力、行動力が見極められるように質問の幅を広げる必要があります。
そのため、応募者にとって回答しにくい質問を選ぶのではなく、あえて回答しやすい質問をして本当の自分を曝け出せるように深堀りしていくことが優秀な人材を見抜くカギとなります。
また、応募者の緊張をほぐすためにも、アイスブレイクという「イエス・ノーで答えることのできるシンプルな質問」をすることや、雑談を挟むことも一つの方法といえます。
応募者がどのくらい緊張しているのか、この状態で採用面接を行っても大丈夫かどうかを見極めて、臨機応変に対応することができると、双方にとって良い採用面接を進めることができます。
採用面接で役立つ質問事項リスト
1. 当社を志望した理由は何ですか?また、それはなぜですか?
志望動機からは、当社の志望度や仕事観を知ることができます。
また、応募者が会社に求めていることを知ることができるため、当社に適した人材であるかどうかを見極めることができます。
志望動機をさらに深堀りして質問することで、相手の伝える力・考える力の深さも知ることができます。
2. 1分間で自己PRをしてください。
客観的に捉えた自分の長所と短所を整理して、分かりやすく説明することができているのか、伝える力があるかどうかを知ることができます。
また、PRの中から気になる事項を取りあげて過去の経験談を聞き取ることで、応募者の人間性を深堀りすることができます。
3. 職務経歴について教えてください。
職務経歴については、相手に必要な情報をどれだけコンパクトにまとめて伝える力があるのかを知ることができます。
また、職務経歴書に書いてある内容を深堀りして質問することによって、しっかりと軸が定まっている状態で仕事を選択しているのか、仕事のやり方や成功体験なども確認することができます。
4. 転職を考えた理由は何ですか?
何を考えて転職を決意したのか、転職をして何を成し遂げたいのかなど、応募者の能力や仕事に関する意欲を確認することができます。
質問に対する回答が的を射ていない場合には、転職理由が他にないかを問い直すか、転職をして何がしたいのかを聞くと良いでしょう。
5. 当社の魅力を教えてください。
当社にどのような魅力を感じているのか、応募者本人の志望度の高さを知ることができます。
また、他社と比較した際にどのような点で優れていると考えているのか、客観的に見た会社のイメージを知ることができるほか、応募者本人が他社比較をしっかりと行っているかどうかを確認することができます。
6. 当社の理念やビジョンについて、どのように考えていますか?
前述の「当社の魅力」と同様ですが、どれだけ企業研究を行っているのか、応募者本人の志望度の高さと、客観的に見た会社のイメージを知ることができます。
また、応募者が実現したいことが当社の理念やビジョンと適合しているかどうかを確認するためにも役立ちます。
7. 今までで一番成果を上げられたことは何ですか?また、それができたのはなぜですか?
応募者自身の成功体験を経て、何を学んだのかを確認することができます。
また、その成功体験を得た理由をしっかりと把握した上で、学びとして吸収し、今後に生かすことができているのかを知ることができます。
現状を分析し、成功体験に至った根拠を理解した上で、その学びを生かしてさらに成長していける人材であるかどうかを見極めるためには重要な質問となります。
8. 入社してどんな活躍を考えていますか?また、それが実現できない場合はどうしますか?
入社してどんな働き方をしたいと思っているのか、どのような過程を経て成果を上げようと思っているのかを知ることができます。
また、それが実現できなかった場合にどのように対処するのかを聞き取ることによって、どれだけ周囲を巻き込んで成果を上げるために行動することができるのかを把握することができます。
9. 入社してどんな能力を高めたいですか?
自分を客観的に見て、どのような能力が足りていないのかを把握することができているかどうかを確認することができます。
また、その能力を高めるためにどのように行動するのかを深堀りすることで、仕事に対する取り組み姿勢や成長する意欲を知ることができます。
10. 仕事においての目標やノルマをどう考えていますか?
仕事においての目標やノルマについて、どのような回答が返ってきたとしても、なぜそのように考えているのかを深堀りすることが重要です。
応募者本人が当社に対してどのような姿勢で仕事に取り組むのか、真剣度を図ることができます。
11. 前職〔現職〕の同僚からのあなたの評価はどうでしたか?
他者から見た客観的な評価を聞き取ることで、より客観的な視点で見た応募者の人間性を知ることができます。
自己PRは特に念入りに対策をしてきている場合が多いので、他者からの評価に切り替えて質問を行うことで、より深く人間性を知ることができます。
12. どんな会社で働きたいと思いますか?
仕事をする上で、会社にどんなことを求めているのか、仕事観が当社とマッチしているかどうかを確認することができます。
しかし、会社に合わせて都合の良いことをいう人もいるため、本心を探るためにも「なぜ?」と深堀りしていくと良いでしょう。
13. 10年後、どんな仕事をしていたいと思いますか?
未来についての質問をすることで、向上心や成長意欲だけではなく、長期的な視点で物事を見ることができるかどうかも確認することができます。
また、自分でやりがいや目的を見つけて仕事に取り組めるかどうかは、モチベーションを保つ原動力にもなるので、合わせて確認するようにしましょう。
14. あなたにとって、仕事とは何ですか?
捉えどころのない漠然とした質問ですが、「とっさに機転を利かせて、自分なりに語り切れるかどうか」を見ることができます。
ビジネスの場では臨機応変に対応することが求められることも多いですから、とっさの対応がしっかりとできるかどうかを確認することも人間性を見るためには重要です。
15. これまで継続して努力してきたことはありますか?
何事においても、物事を長期間継続して努力することは非常に重要です。
特に、ビジネスにおいては、成果を上げるためには継続して取り組み続ける必要があります。
なぜ、それを継続して努力することができたのかを深堀りすることで、どのようなことを心がけて継続することができたのか、継続して取り組むことへの考え方などを知ることができます。
16. これまで辛かったことはありましたか?それをどうやって乗り越えましたか?
辛かったことや大変なことを乗り越えた成功体験がある人は、苦しいことがあった時でも、踏ん張って乗り越える力があります。
さらに質問を深堀りしていくことによって、どのように乗り越えてきたのか、そのために努力したことは何なのか、どんな力が身についたのかを知ることができます。
17. これまで人間関係で困ったことはありましたか?また、どのように解決しましたか?
同僚とはうまくやれる人も多いとは思いますが、上司や部下との接し方は案外難しいものです。
立場の違う人との付き合い方は面接では見えにくいので、どのような点に気を付けて接するようにしているのか、トラブルがあってもどのように解決するスキルがあるのかを確認しましょう。
18. ストレスが溜まってきたら、どのように対処しますか?
どんな仕事であってもストレスは溜まるものなので、そのストレスに対してどのように対処することができるのかを把握しておくことで、早期退職のリスクを回避することができます。
ここで注意したいのは、ストレス耐性があるかどうかよりも、そのストレスをしっかりとコントロールできるかどうかを確認することが重要です。
19. 前職へ入社する際の志望動機は?
ここで注目したいのは、志望動機ではなく、キャリアプランや転職理由に整合性があるかどうかです。
前職からの次のステップとして今回の転職があり、当社に入社することでさらなる成長につながるなどの筋道を立てて説明することができているかどうかを確認してみてください。
20. 何か質問はありますか?
面接の最後には、応募者からの質問がないかどうかを受け付けるのも重要です。
ここでの質問内容によって、入社を真剣に考えているかどうかの本気度を知ることができます。
また、応募者の質問を受け付けるだけではなく、さらなる意気込みを聞くことができるように、言い残したことをアピールする時間にしても良いでしょう。
ここまで、重要となる応募者の人間性や経験談、価値観や考え方などを把握するための質問事項をピックアップしてご紹介しました。
上記を参考に、会社の理念やビジョンに沿った質問事項を作成すると、優秀な人材を見抜くための良い材料になるのでおすすめです。
採用面接においては、求職者に対して質問してはいけないこともあるので、注意が必要です。
応募者を思いやる気持ちを持つことが重要
応募者の人間性を引き出すためには、採用担当者・面接担当者がどれだけ応募者を思いやることができるかどうかが重要になります。
そのため、応募者の緊張を汲み取ること、採用面接を進めていく中で、どのように質問をすればほしい回答が返ってくるのかを見極めて対応しましょう。
また、応募者の悪い部分だけではなく、良い部分に着目するように心がけると、どちらの部分もしっかりと把握することができます。
良い部分と悪い部分を総合評価して、それらが当社の理念やビジョンに適合しているかどうかを吟味することが、優秀な人材を冷静に見極めるためには非常に重要です。
ここまでにご紹介したことを参考に、優秀な人材を確保しちゃいましょう(^^♪
また、採用を決定した場合には、速やかに、採用通知書を作成するのも優秀な人材確保のポイントとなります。