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退職挨拶・スピーチの例文をご紹介!円満に最終日を終えるためのコツ

退職する日が決定したら、退職挨拶・スピーチは、退職日までに準備しておきたいものですね。

しかし、退職日当日に退職挨拶やスピーチをしなければならないと思うと、気が重いですよね(^^;

新卒で転職を機に退職する場合には、退職挨拶をすること自体が初めてのことなので、内容や注意点が分からず、「うまく挨拶することができるのかな?」と不安に思う人は多いと思います。

うまく挨拶するためには、退職挨拶やスピーチについて例文などをもとに、しっかりと内容を事前に組み立てられていることが重要となります。

そこで、ここでは、退職挨拶・スピーチをうまくこなすための例文や、円満に最終日を終えるためのコツについて、ご紹介していきます。

退職挨拶・スピーチの時に気を付けるべきポイントとは?

退職挨拶やスピーチをうまくこなすためには、退職挨拶やスピーチの内容を考えること、実際に挨拶やスピーチを行う時に気を付けるべきポイントを把握しておくことが重要になります。

まずは、退職挨拶やスピーチの内容について見ていきましょう。

退職挨拶やスピーチの内容は、下記の事項に気を付けて構成を考える必要があります。

挨拶・スピーチの内容構成

  • 退職の報告と理由
  • 感謝の言葉
  • 今後の抱負
  • 締めの挨拶

上記の内容を、1分程度、長くても2~3分程度には収めるようにまとめる必要があります。

職場で挨拶をする場合には、退職者本人以外の人たちは多忙な中で貴重な時間を割いてくれているため、長すぎる挨拶は迷惑になります。

どんなに内容が良かったとしても、長々と話をされると聞く側が飽きてしまうので、要点を絞って簡潔に話すことが重要です。

内容構成が固まったら、次は具体的な内容を詰めていく作業になります。

内容を考える時に気を付けるべきポイントは、下記の通りです。

気を付けるべきポイント

  • 具体的なエピソードを盛り込む
  • 自分を下げるようなネガティブな内容や表現は避ける
  • 会社をマイナスに評価するような内容や表現は避ける

退職挨拶やスピーチの内容を考える上で、中心となる内容は、感謝の言葉です。

具体的なエピソードを交えた上で感謝の言葉を伝えることで、本当に感謝してくれているんだなという良い印象を相手に与えることができます

また、職場で働く中で迷惑をかけたことに対しての謝罪など、自分を下げるようなネガティブなものや、人間関係やシステムの不満などのマイナス評価に繋がるものは避けるようにしましょう。

そうしないと、業界内やクライアントの間で悪い評判が広まって、転職先の職場などにマイナスの印象を抱かれてしまう可能性もあります。

そういった事態を避けつつ、会社に良い印象を与えるために、退職挨拶やスピーチの内容は真剣に考える必要があるわけですね。

退職理由別の退職挨拶・スピーチの例文をご紹介!

退職挨拶やスピーチの内容が固まれば、いよいよ本番です。

しかし、退職理由によって、伝え方に注意するべき点がいくつかあります。

その点についても解説しながら、退職挨拶・スピーチの例文を順にご紹介します。

自己都合退職(転職・退職)の場合

 本日はお忙しい中、挨拶の時間を頂きましてありがとうございます。
本日をもちまして、一身上の都合により、退職することになりました。
入社してから3年間、皆様には多くのご指導・ご助言を頂き、大変感謝しております。
特に、入社したての頃、右も左もわからない私に対して、社会人というものを一から根気強く教えて頂いたAさんには、多くの学びを得ることができました。
この学びを最大限に生かしていけるよう、今後とも精進してまいります。
今まで、本当にありがとうございました。

自己都合退職(転職・退職)の場合には、退職理由を明確にする必要はありません。

どんな理由があったとしても、統一で「一身上の都合により」という形にしておいた方が無難といえるでしょう。

また、退職理由がマイナスな理由であったとしても、職場に対する改善点などは伝えないようにすることも重要です。

退職挨拶やスピーチの際には、あくまでも良い印象を抱いてもらったまま円満に退職することを念頭に置いて、感謝の気持ちのみを伝えるようにしましょう。

結婚・出産退職の場合

 本日はお忙しい中、挨拶の時間を頂きましてありがとうございます。
出産後も仕事を続けるつもりでしたが、急遽、配偶者の転勤が決まり、家族で地方へ転居することになったため、本日をもちまして退職することになりました。
結婚・出産等で不安も多々ある中で、皆様のご指導やご協力のおかげでここまで仕事を続けられたことに大変感謝しております。
特に、経理部で一緒に働いてきた皆様が、家庭状況を理解してご協力くださったことは、感謝してもしきれません。
新しい場所に移っても、皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今まで、本当にありがとうございました。

上記の場合には、感謝の気持ちと合わせて、仕事を続けたかったがやむを得ずに退職することになった、と伝えるようにすると、悪い印象は与えなくて済みます。

また、中には、出産・結婚報告と同時に退職することもあるかと思います。

結婚の場合は「〇月〇日に結婚することになりましたので」「主婦として家をしっかりと守っていきます」、出産の場合は「出産に備えて母として子育てに専念することになりましたので」「母として生まれてくる子どもをしっかりと守っていきます」などの言葉を添えると良いでしょう。

定年退職の場合

 本日はお忙しい中、挨拶の時間を頂きましてありがとうございます。
この度、定年を迎えましたため、本日をもちまして退職することになりました。
35年という長い年月、ここまで教育し、仕事の機会を与えてくれた会社に、私は深く感謝しております。
また、年齢で差別することなく、私と共に付き添って頑張ってくださった皆様にも、大変感謝しております。
最後になりましたが、会社のさらなる発展と、皆様のご活躍、ご健康を心よりお祈りしております。
今まで、本当にありがとうございました。
定年退職の場合には、今までの過去話をたくさんしたくなってしまうものだと思います。

しかし、退職挨拶やスピーチの場合は、あくまでも簡潔に短くわかりやすくがポイントです。

そのため、今までの成功話や失敗話・苦労話などは一切話さず、今までの感謝の気持ちのみを前面に押し出して伝えるようにしましょう。

円満に最終日を終えて退職するためのコツとは?

円満に最終日を終えて退職するためには、感謝の気持ちを前面に押し出すことが重要です。

口では感謝の気持ちを伝えているのに表情が不愛想だったりすると、「この人、本当に感謝しているのかな?」という印象を相手に抱かせてしまいますよね。

そうなってしまうと、良い印象を与えるどころか、悪い印象を与えてしまい、転職先の職場にもマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。

そうなるのが一番怖いですし、避けたいですよね(^^;

具体的なエピソードを交えつつ、今までの感謝の気持ちを素直に表現することができれば、感謝の気持ちは相手にしっかりと伝わります。

それこそが円満に最終日を終えるコツなので、感謝の気持ちをすらすらと伝えられるように前もって準備しておきましょう♪

一言の簡単な退職挨拶をする場合には、短めに用意しておくとよいですね。