「手に職」あっても難しい!固定客がつくまでの苦労
今回はスキルに自信はあったものの、経営を軌道に乗せるのに苦労された美容師さんの物語だ。
美容院か~
特に都心は競争率高いですもんね~
表参道なんて星の数ほどあると聞くわ。
今回の記事は色んな人に参考になるんじゃないかな。
- スキルがあっても経営は難しい
- 割引等をしても長期的な固定客をつかむのはなかなか至難の業
- 一番大切なのはお客様との「コミュニケーション」
それでは、インタビューに協力してくれたMiyuさん、簡単に自己紹介をお願いします。
Miyuです。
もともとは大手の美容院で働いていましたが、現在は自分で美容院を経営しています。
私は専門学校卒業後、大手の美容院で3年ほど働いていたのですがほとんど雑用のような仕事が多く不満を感じていました。
もともとスキルには自信があり、お金を借りるツテもあったので、自宅から自転車で通える場所に自分の美容院をオープンすることにしました。
目次
~スキル一つで生きると決めた~
私は専門学校を卒業した後、3年ほど大手の美容院で働いていました。
美容師の資格を持っていましたが、仕事内容は雑用係です。先輩の美容師に命じられる雑用をこなすだけの日々が続いていました。私は美容師としての施術の腕に自信があったので、この状態に不満を持っていたのです。専門学校で学んでいたころには、コンテストで受賞したこともあります。
幸いにして実家が裕福だったので、親からお金を借りて起業することにしました。自分の美容院をオープンしたのです。
~準備は順調、でも・・・~
自宅から自転車で行ける場所に、ちょうど良い店舗物件があったので、そこを借りて改装しました。さらに美容師を辞めて主婦になっていた友人に声をかけて、パートとして雇いました。それ以外の準備も順調だったと思います。
しかしオープンしてみると、想定外の状態が続くことになったのです。全くと言ってよいほど、固定客がつきませんでした。施術の内容や価格は、他の美容院に負けていません。お客様がリピーターになってくれない理由が分からず悩みました。
いや~でも、確かに普通のお客さんは詳しい施術内容とか分からないから、フィーリングで決めているところがあるかも・・・
~あらゆる手は尽くすが・・・~
そこで私が最初に行ったのは、次回の来店時に使える割引券を渡すことです。その結果、また来店してくれるお客様が増えました。
しかし、それも長くは続きませんでした。割引券を渡さなくなると、来店してくれなくなるのです。常に割引券を渡していると経営が成り立たないので、違う方法を考える必要がありました。次に行ったのは、来店のスタンプを押すカードを渡すことです。5回来店すると、シャンプーをプレゼントするようにしました。しかし、この方法はほとんど効果が見られませんでした。
あまり割引ばかりするとお店の利益率に響いてくるし・・・
小さなお店だとむずかしいわよね・・・
~お店よりもまずは自分を変える~
店内のインテリアや看板のデザインを変えたりもしましたが状況は変わりません。次第に根本的な考え方が間違っているような気がしてきました。私自身が変わる必要があると思うようになったのです。
それまでの私は、顔が強張っていることが多かったと思います。心に余裕がないので、お客様との会話が弾むこともありませんでした。自分がお客様だったら、そのような美容院には来たくありません。
そう思った私は、毎日笑顔をつくる練習をして、定休日にはコミュニケーション術のセミナーにも参加しました。お客様には施術に満足してもらうだけでなく、心地よい気分で帰ってもらうことを念頭に置くようにしたのです。
~スキルだけではだめだった~
私はどちらかという職人気質で、施術の腕には自信がありましたが、コミュニケーションは得意ではありませんでした。そのため会話のコツを掴むまでの苦労は少なくなかったです。
しかしお客様と楽しく話せるようになってからは、固定客になってくれる人が増えました。
苦しい経験だったとは思うが、経営者としてかなり成長したんじゃないかな?
一人の人間としてもかなり成長できたと思います。
お客様が本当に大事なことを教えてくれました。