健康保険証を紛失すると悪用される?防止方法や届け出などについて
万が一、「健康保険証を紛失してしまった」という場合、非常に焦りますよね^^;
財布に入れている人も多いかと思いますので、財布ごと無くした場合には、健康保険証だけでなく、クレジットカード、キャッシュカード、免許証なども一緒に紛失してしまったことになるかもしれません。
また、カバンごと無くしてしまった場合には、スマホなども紛失してしまっている場合もあるでしょう。
このようなものは、個人情報だけでなく財産に関わるものなので、悪用されると非常に困りますよね。
キャッシュカードやクレジットカードであれば、発行元に問い合わせて、止めてもらえば、悪用を防止できることは知っている人も多いかと思いますが、健康保険証を紛失した際には、そのあたりは一体どうなのでしょうか。
そこで、ここでは、健康保険証を紛失した際に、悪用されないかどうかについて、くわしく見ていきたいと思います。
目次
健康保険証は紛失した際に悪用される可能性はあるのか?
健康保険証は、身分証としての効力を持っているため、本人確認書類として悪用される可能性があります。
ただし、キャッシュカードやクレジットカードのように、すぐにそれを用いて、お金を引き出すといったようなことには使えません。
しかし、身分証としての効力があるので、消費者金融などで、お金を借りるのに使われる危険性があるので、注意が必要です。
とはいえ、万が一、身分証明書として不正に使用され、消費者金融などで借金をされたとしても、あなたが消費者金融などと契約したわけではないので、請求された場合に支払う義務はありません。
だからといって、放っておいて良いわけではありません。
それでは、健康保険証を紛失した際には、どのように対処するのが良いか見ていきましょう。
健康保険証を紛失した際の悪用防止や届け出などについて
上記で述べたように、すぐに紛失した健康保険証が使われても、お金を引き出すことはできませんし、また、身分証として用いられて、契約を結ばれても、無効な契約になります。
しかし、そうはいっても、紛失後の対処はすぐに行う必要があります。
この際に、やるべき手続きは以下の3つになります。
- 警察への紛失届
- 健康保険証の再発行
- 個人信用情報機関への届け出
紛失に気付いた場合には、すぐにこれらを行ってください。
それぞれについて、くわしく見ていきたいと思います。
警察への紛失届
大切なものを紛失したので、紛失届を出すことは重要です。
紛失届を出しておくことにより、親切な人が届けてくれるなどして、見つかるのが一番良いですよね。
もし、万が一、悪用されたとしても、紛失したことを警察に届け出ることにより、届け出た後からは、自分が使用したのではないと主張することできます。
逆に、届け出が遅くなれば、その間に悪用された場合に、それが、自分の行為かどうかを疑われる可能性もあるので、出来るだけすぐに届け出ましょう。
健康保険証の再発行
健康保険証の再発行の手続きを行います。
健康保険証が使えないと、病院へ行く場合などに困りますよね。
健康保険証には大きく分けると3つに分かれるので、それぞれによって、対応が異なります。
社会保険に加入している場合
社会保険に加入している人が健康保険証を紛失した場合は、再発行の手続きは勤務先の会社を通じて行います。
この際に、「健康保険被保険者証再交付申請書」という書類の提出が必要となります。
会社からは、健康保険証の発行元(健康保険組合や全国健康保険協会など)へ再交付を申請し、受理された後に、会社へと交付されるので、その後、被保険者のもとへ渡ります。
このように、会社から健康保険の組合、そして、会社に再度発行されたうえで、自分の手元に戻ってくることになるため、ある程度の日数が必要になります。
加入している健康保険組合によっては、再発行に手数料がかかる場合があります。
国民健康保険に加入している場合
国民健康保険に加入している人が健康保険証を紛失した場合は、市区町村役場の担当課(年金課など)で再発行の手続きを行います。
市区町村によっては郵送での手続きも可能となります。
再発行の手続きには、本人確認書類やマイナンバーなどが必要となりますが、自治体によってことなりますので、ホームページなどでご確認ください。
健康保険任意継続の場合
退職後に任意継続で社会保険に加入している人が健康保険証を紛失した場合は、本人が発行元の健康保険組合に、直接必要書類を送付して再発行の手続きを行います。
個人信用情報機関への届け出
クレジットカードやキャッシュカードを紛失した場合は、紛失したカードの効力自体を無効にすることができるのです。
しかし、健康保険証に関しては、現在のところ、効力を無効にすることはできません。
また、再発行したとしても、クレジットカードのように、古いカードが無効になり、新しいカードには、新たな番号が与えられるわけではありません。
保険証の番号は、基本的には、変更されないようなシステムとなっています。
国民健康保険については、有効期限があるので、その点は少し安心かもしれません。
そのため、悪用のリスクを避けるためには、個人信用情報機関の「本人申告制度」を利用するのが良いでしょう。
これは、身分証をなくした人が、その旨を登録しておくことで、その機関の会員となっている金融機関等もその情報が共有できるという仕組みなのです。
仮に、誰かがあなたになりすまして保険証を使ってお金を借りようとしたとしても、金融機関は審査を行います。
そして、その際に、個人信用情報機関の情報を照会しますので、そのときに、あなたが届けていることがわかれば、被害のリスクを減らすことができます。
個人信用情報機関の代表的なものは以下となります。
- 株式会社 シー・アイー・シー
- 一般社団法人 全国銀行協会
- 指定信用情報機関 日本信用情報機構
紛失した際には、これらの個人信用情報機関へ届け出を行いましょう。
紛失には注意!対応は迅速に!
健康保険証を紛失してしまうと、非常に焦りますよね。
また、もし、財布ごと紛失してしまうと、より一層、パニックにようになってしまうこともあるかもしれません。
そのような場合でも、出来る限り、早く、適切に対応することを心掛け、被害を最小限に食い止めましょう!
悪用された場合であっても、身に覚えのない支払いや申込みに関しては、応じる必要はありません。
不正利用を主張すれば良いです。
しかし、最も重要なことは、当たり前ですが、紛失しないように注意を払うことですよね(^^)