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国民年金基金の受給額は月額最高いくら?計算方法・平均などについて

国民年金基金の年金受給額は、加入時の性別・年齢・プランによって決まります。

加入後の運用自体は国民年金基金が行うため、将来の年金受給額は加入時に確定しているのが特徴です。

しかし、国民年金基金の掛け金をいくらにするかを考える上で、年金受給額の月額最高がいくらになるのかは気になるところだと思います(^^;

また、将来に受け取れる年金受給額の月額がいくらになるのか、計算をして求めることができれば、より安心ですよね。

ここでは、国民年金基金の受給額は月額最高でいくらもらえるのか、年金受給額の計算方法などについて、詳しく見ていきたいと思います。

国民年金基金の受給額は月額最高でいくらもらえる?

国民年金基金の掛け金の上限は、月額6万8000円となります。

国民年金基金の掛け金の月額は、加入時の性別や年齢によって決まり、その基準額をもとに、収入に応じて、支払える月額分のプランを選択します

国民年金基金の受給額は、掛け金が多ければ多いほど増える仕組みとなっています。

最も多く受給できる年金額の目安としては、男性が20歳0月に加入し、上限額である6万8000円を60歳到達まで欠かさずに払い続けることにより、老後に約20万円前後の年金額を受給することができます。

ただし、年金受給額は加入したプランをどのように組み合わせるのか、課税所得がいくらになるのか等によっても異なるため、あくまでも目安としてご参考ください。

また、掛け金の満額を60歳到達まで欠かさずに支払うことができれば、国民年金の受給額に上乗せしたものが老後に受給できることになります。

そのため、将来に受け取れる年金受給額を調整する場合には、自身の収入に応じて、掛け金のプランをしっかりと理解した上で、調整することが重要です。

国民年金基金の受給額の計算方法は?

国民年金基金の受給額は、加入時の性別と年齢によって異なります。

また、それぞれの国民年金基金の受給額の目安は、以下の通りです。

受給額1口目2口目以降
20歳0月~35歳0月2万円1万5千円
35歳1月~45歳0月1万5千円5千円
45歳1月~50歳0月1万円

上記の受給額に加算額を追加したものが、年金月額受給額になります。

加算額についても、下記の単位加算額に加算月数を乗じた額の加算額が支払われます。

また、加算月数については、加入時の翌月から次年齢に到達するまでの月数になります。

加入時年齢1口目2口目以降
20歳676338
21歳688344
22歳704352
23歳720360
24歳736368
25歳752376
26歳768384
27歳788394
28歳808404
29歳828414
30歳848424
31歳872436
32歳900450
33歳928464
34歳960480
35歳744248
36歳771257
37歳801267
38歳834278
39歳867289
40歳906302
41歳951317
42歳999333
43歳1056352
44歳1116372
45歳792396
46歳848424
47歳910455
48歳986493
49歳1076538

実際の年金額は、100円単位になります。

加入しているすべての年金額を合計し、50円未満は切り捨て50円以上は切り上げになるため、注意が必要です。

加入時・35歳男性の場合

1985年(昭和60年)2月10日、A型2口加入、課税所得350万円の場合

1口目(A型1口加入):10140円
2口目(A型1口加入):3380円
掛け金合計月額:13520円

A型は終身年金であり、2口加入になるため、60歳から受け取れる年金は月額2万600円が目安となります。

つまり、受給額は年額24万6900円が目安となります。

加入月から60歳到達月前月分までの掛け金総額は398万8400円となるため、82歳を超えて年金を受け取ることができれば、元を取ることができる計算になります。

加入時・40歳女性の場合

1980年(昭和55年)8月27日、A型1口、B型1口加入、課税所得300万円の場合

1口目(A型1口加入):14610円
2口目(B型1口加入):4690円
掛け金合計月額:19300円

A型1口、B型1口の2口加入となるため、60歳から受け取れる年金は月額2万100円が目安となります。

つまり、受給額は年額24万1200円が目安となります。

加入月から60歳到達月前月分までの掛け金総額は465万1300円となるため、85歳を超えて年金を受け取ることができれば、元を取ることができる計算になります。

ライフプランに合わせて、老後の資金準備をしよう

国民年金基金の掛け金は、多くなればなるほど受給できる年金額が多くなります。

将来に受け取れる正確な年金受給額については、国民年金基金に加入し、プランを選択した場合に確認することができるため、それを考慮して選択することが重要です。

また、2口目以降は7種類の給付型からライフプランに合わせて自由に組み合わせることができる上に、若いうちに加入すると掛け金も少額で、長期間の節税対策にもつながります。

しかし、加入のためには条件があること、メリットだけではなく、デメリットも理解した上で加入することが重要となります。

老後の資金準備をかしこく、損のないように行うためにも、メリットやデメリットをしっかりと確認して、有利になるものを選択するようにしましょう。