【事例21】銀行口座開設のための準備をしていなかった
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【事例21】銀行口座開設のための準備をしていなかった
会社を設立して2週間ほど経ちました。わりとすぐに売上が上がり、請求書を出すことになったのですが、まだ銀行口座を作っていません。法務局で「登記事項証明書」を取得し、それを持って銀行の窓口に申込みに行きました。しかし、会社の印鑑証明書や定款のコピーが必要と言われて、出直さなければなりませんでした。審査にも意外と時間がかかるようです。
失敗のポイント
法人の銀行口座開設のための準備をしていませんでした。会社設立から「登記事項証明書」が取得できるようになるまでに1〜2週間、口座開設の申し込みをしてから口座ができるまでは約2週間かかります。
正しい対応
スムーズな口座開設のため、事前に必要書類を確認して準備しておきましょう。犯罪防止のため審査が厳しくなっていますので、健全な事業を営んでいることがわかるような資料も必要かもしれません。
【解説】
金融機関で法人口座を開設するのは、登記手続きが完了してからになります。口座開設に必要な「登記事項証明書」は、登記が完了しないと取得できないからです。
一般的に、法人口座の開設には次のものが必要です。
講座開設に必要なもの
- 口座開設申込書(銀行に備え付けのもの)
- 登記事項証明書
- 定款のコピー
- 会社の印鑑証明書
- 代表者印
- 銀行印
- 本人の身分証明書
健全な事業を営もうとしていることがわかるように、事務所やお店の賃貸契約書、名刺やパンフレット、代表者の経歴書なども準備する必要があるかもしれません。スムーズに口座開設できるように、早めに必要書類について確認しておくといいでしょう。
口座開設の申し込みをしてから、審査を通過し、口座ができるまでに約2週間ほどかかります。会社の設立登記をした日から、登記事項証明書が取得できるようになるまでに1〜2週間かかりますので、3〜4週間後にやっと法人名義の銀行口座ができることになります。事業開始後、早い段階で取引先から入金の予定がある場合は、そのときになって慌てないように早めに準備しておきましょう。
法人口座開設の一般的な流れ
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マリオ教授
スムーズな口座開設には、早めの情報収集と準備が大切です。躓かないように自分で調べておきましょう。